EF510 500番台 北斗星色 (前照灯編)
KATO 3065-3 EF510 500 北斗星色 の出場整備を始めます。 まずはいつものように前照灯の常点灯化から。
このl機関車、前照灯が運転台下に2ヵ所と上部中央に1ヵ所の合計3ヵ所にあって、1個のLEDで光を3ヵ所に分配しているせいか、パワーパックのダイヤルを全開にしても割と暗いんです。
LEDに流れる電流を計測したところ、パワーパックのダイヤルが全開の状態で約15mA流れてますので、今回は明るくするために定電流源ICを変更して20mAを使うことにします。
ボディを外してチップ部品を収めるスペースを探してみると、天井裏に結構なスペースがあって、追加のチップ部品は全てその部分に収められそうです。 しかしここは作業性を考慮して、右側の丸い穴のスペースにも部品を1個収めることにします。
スナバ回路の時定数は後ほど探るとして、前照灯の常点灯だけの回路図はこのようになります。 天井裏の右側の丸い穴には、定電流源ICを1個収めます。
さっそくライトユニットを取り外して、プリント基板のみに分解します。 使われているライトユニットは、3066-2G EF81TL ライトユニット です。
もともと付いてあった抵抗とコンデンサは、さっさと外してしまいます。
チップ部品をはんだ付けするために、フォトレジストをこんな感じで剥がします。
右側の、定電流源ICを載せる部分は、LED発光面から15mmのところを中心にして5mm範囲を剥がします。
パターンカットは4ヵ所で、この辺の位置になります。
ショットキーバリアダイオード2個、コンデンサ 1μF 2個、定電流源IC 20mA 2個 をはんだ付けして、常点灯回路は完成です。
常点灯の動作確認を兼ねて、スナバ回路の時定数を合わせこみます。
この機関車は、100Ω + 1μF が最適で、EF70 1000番台と同じ設定で大丈夫のようです。
もともと付いてあったコンデンサの容量を計測すると運良く 1μF だったので、スナバ回路のコンデンサにはそれを使って、抵抗は 100Ω を追加します。
プリント基板はこれで出来上がり。
動力ユニットに組み込んで試運転。
完璧です。 停車時から明るさ全開。 走行時には逆方向前照灯はチラリとも光りません。
カバーをかぶせて前照灯を点灯。
電流を 20mA に増やしたおかげで、暗かった前照灯も少しはマシになりました。
いつものように、今回使った部品たちです。