悟鉄道の部屋

悟鉄道の鉄道模型コレクションを紹介します。走らせる事よりも、並べて眺めて楽しむ、並鉄(ならてつ)です。

EF66 後期形 ブルートレイン牽引機 (前照灯編)

KATO 3047-2 EF66 後期形 ブルートレイン牽引機 の整備を行います。

例によって、まずは前照灯の常点灯化から始めます。

 

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さて、ボディを外してライトユニットを確認すると、なんと前回の EF58 後期形 大窓 ブルー と同じプリント基板ではありませんか。 形式は説明書によると、3047-2G EF66ブルトレ ライトユニット となっています。

さっそくチップ部品の配置スペースの確認を行います。

この機関車、寸法を測ってみると、天井裏に少し余裕があります。 おそらく、プリント基板と天井裏の間のいちばん狭いところで、1mm弱の隙間がありそうです。 試しに前回の EF58 の常点灯化ライトユニットを外してこの機関車に取り付けてみると、まったく問題なくボディを組み付けることができました。 これはラッキーです。 EF58 の常点灯化ライトユニットを、丸コピで改造することができます。

前回の EF58 は、スナバ回路の時定数の合わせ込みができなかったので、今回はそれを行うためにまず常点灯回路のみの改造から始めます。

さて、常点灯時の LED の電流ですが、モーターが回らないようにしてPWMパワーパックを全開にすると明るすぎて不自然です。 パワーパックのダイヤルを調整して前照灯の明るさを加減していくと、10mA くらいがちょうど良いので、常点灯回路の定電流源IC は、10mA を使うことにしました。

 

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よって、常点灯回路のみの回路図は、このようになります。

 

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グレー色のライトユニット固定部品は、爪楊枝の先で上へ持ち上げると簡単に外れます。

 

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もともとのチップ部品は、両極を半田ごてで同時に加熱すると、簡単に外れます。

 

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パターンカットは4ヵ所です。 カッターナイフで慎重に剥ぎ取ります。

 

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ダイオード2個、コンデンサ2個、定電流源IC 2個 で、常点灯回路を構成します。

 

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さて、常点灯させながら、スナバ回路の時定数を探ることにします。

まず、スナバ回路無しでは、逆方向の前照灯が ボワーーッ と点灯する感じです。

次に、100Ω + 1μF。 前回の EF58 と同じように、逆方向の前照灯が時々チラッと光ります。

抵抗値を下げて、50Ω + 1μF では、ほとんど変化はありません。

逆に、コンデンサを大きくして 100Ω + 4.7μF で試してみると、これがかなり効果があって逆方向の前照灯は全く光りません。 ところがチップコンデンサの手持ちは 10μF しか無かったので、結果 100Ω + 10μF で作ることにします。

念のために、スナバ回路の有りと無しでPWM波形の影響を確認しましたが、波形に変化は全くありませんでした。 また消費電流も計測しましたが変化はありませんでした。

 

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最終的な回路図はこのようになります。

 

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スナバ回路を組み込んだ基板です。

 

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動力ユニットに組み込んで試運転です。 今回はスナバ回路がよく効いてます。

 

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ボディをかぶせて試運転。 前照灯の明るさもちょうど良い感じになりました。

 

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今回使った部品たちです。 全て秋月電子さんから購入しました。