アクリライン用 常点灯電源
以前から、アクリラインの中の車両たちを常点灯させてみたいと思っていたのですが、今回それを実現するために、アクリライン用常点灯電源を作りました。
上の緑の箱が常点灯電源です。
秋月電子さんで買った材料たちです。
今回の買い物で一番高価な部品、スイッチングACアダプタです。
えっと、アクリラインに並べる車両を、10両×5段=50両として、1両あたり平均50mAと仮定して、2.5Aくらいは出せるように、12V 3A のものを購入しました。
今回の一番重要な部品、PWM基盤です。秋月電子さんを探して 『PWM(スイッチング方式)DCモーター速度可変キット』というのを見つけました。
すいません。キット状態の写真を撮るのを忘れました。
発熱を考慮して、FETにヒートシンクを追加で付けています。
PWM基盤が完成したので、さっそく点灯試験です。
調整ボリューム最小で、デューティー比 2.5% ですが、TOMIX の常点灯ヘッドライトはすでに点灯しています。
デューティー比 15% でかなり明るくなります。23%を超えると後ろの KATO の EF70 が走り出すので、これくらいを目安にします。
電源本体の材料が出揃ったところで、次はそれを収めるケースの調達です。
ダイソーで見つけた小物入れ、2個で 100円 でした。それと、リバーススイッチもあったほうが良いと思ったので、ロッカースイッチ 2回路2接点 ON-OFF-ON を追加購入です。
ケースに穴を開けて、部品を付けて、配線をして、‥‥‥
ボリュームを外に付ければ、編成を走らせることもできますが、今回は目的が違いますので、そのままケースの中に納めます。
電力出力用のプッシュターミナルは 2回路分ありますが、両回路とも並列接続にしてあって、同じ出力が取り出せます。
でけました。
ちょっとスケルトンで良い感じです。
電源装置ができたところで、負荷試験です。
室内灯製作のために買ってあるテープLEDにつないでみました。デューティー比 15% コンデンサ無しでそこそこ光ります。
試しに、1500μF のコンデンサーをつないでみると、明るさ全開です。
テープLEDはみなさんよく使っておられる、300LED/5m のタイプです。電流は?‥‥ すいません。うちには 3A の電流を計測できる環境がありません。
試しに、白色タイプと電球色タイプを同時につないでみると、おおっ! いけますね。
リール2本で、600LED/10m ですから、室内灯だけなら 100両分の計算になります。
この状態で、FETはほとんど熱くありません。追加で付けたヒートシンクは無駄のようでした。
次は、レールへの配線のための材料、TOMIX のジョイントレールとジョイナーです。
ジョイナーの裏側に、リード線をはんだ付けしていきます。ジョイナーはステンレス製ですので、普通の糸はんだは使えません。ステンレス用はんだとフラックスを使います。
ジョイナーの裏側の抜け防止爪は、あらかじめ寝かせておきます。
芋づる式に繋いで、ジョイントレールに差し込みます。
アクリラインの各階に電線を通すために、丸やすりで切り欠きを作ります。不必要なところを削らないように、テープで養生して作業します。
各階に電線を通して、側板を差し込んで、完成しました。
いざ盛大に点灯~っ‥‥ と言いたいところですが、残念ながら当鉄道には室内灯を装備した編成がありません。
とりあえず、TOMIX の常点灯ヘッドライトで動作確認です。
※注意事項
この電源装置は Nゲージ用パワーパックのような過電流に対する安全装置を実装していません。もしも通電中に脱線等によるショートが発生した場合には、過熱発火して火災の危険がありますので、常に正常点灯を確認しながら運用してください。
当装置の使用によって発生した損害については当方は一切責任を負いません。
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