テープLEDを使った室内灯を常点灯化する その2
2素子入りのショットキーシリーズダイオードを2つ繋げてブリッジを作るのはとっても面倒くさいので、安価な表面実装のショットキーブリッジダイオードを探していたのですが・・・
見つけました!! その名も、Infineon社 BAS4002ARPPE6327HTSA1。 長ーい形式名で、どこまでが形式でどこからがバリエーションだかよく解りません。 RSコンポーネンツで@25.7円でした。
なんと、テープLEDに直付けが出来ます。
しかも、省スペース!!
作業効率が大幅にアップしました。 13両編成の室内灯でもやる気MAXになります。
話は変わって、前回は 300チップ/5m のテープLEDを使いましたが、今回訳あって 600チップ/5m を使うことになりました。 そこで Amazon で新しくテープLEDを手配したのですが・・・
届いてみると、なんとリールの外周付近に巻かれている部分が ヨレヨレ (-_-メ)。 注文した時に国内在庫が無かったらしく、製造元の CHINA POST から国際郵便で届いたおかげで、輸送中にもみくちゃにされたようです。 幸いにも発光しないLEDチップは無かったので、しわを伸ばして使うことにしました。
上が 300チップ/5m、下が 600チップ/5m です。 当然ですがLEDの数は2倍になってます。 つまり、明るさも2倍になっているはず。
実際に、電流制限抵抗を前回と同じ 4.7kΩ で車両に付けてみると、やっぱり明るすぎます。 そこで再び適正な抵抗値をいろいろと探ってみると、結局 15kΩ に落ち着きました。
上段 485系 が 300チップ/5m 4.7kΩ、下段 ナハネ20 が 600チップ/5m 15kΩ です。 良い感じの明るさになりました。
なお、テープLEDの形式によっても明るさは変化するでしょうから、抵抗値は皆さんの好みに応じて調整してください。
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20系 寝台特急 日本海 (カプラー ジャンパ編) その2
前回は、KATO製 10-1352 20系 寝台特急「日本海」7両基本セット のカプラーとジャンパをボディーマウント式に整備してみましたが、カプラーの取付高さが低いという問題が生じたので、今回はその問題を検証します。
ネットでいろいろ調べると、Z05-3057 ナックルカプラー(20系ゆうづる)(以下、ゆうづるナックルと呼びます)なるものが販売されているようで、これが今回使った 5085-5C3 カプラーセット(カニ21ゆうづる)に合わせて作られたようなんです。早速これを入手して、EF66ナックル と かもめナックル と合わせて違いを比べてみましょう。
下の目盛りは 0.5mm方眼なので、ゆうづるナックルはEF66ナックルに比べて 1.5mm ほどロングシャンクになってます。
逆に、かもめナックルは EF66ナックルよりも 0.5mm ほど短めです。
さて、問題の高さのほうは....。
EF66ナックルが一番低く、カモメナックルは 0.5mm ほど高い設定。ゆうづるナックルはそれよりも高く、しかもデカい。
とりあえず、かもめナックルとゆうづるナックルを1両ずつに取り付けてみましょう。
カプラーセット本体は両面テープで床板に貼り付けてあるので、ドライバーでこの辺をゆっくりと内側に押さえて持ち上げると、板バネホルダーが外れます。
左の ナハネフ20 が かもめナックル、右の カニ21 が ゆうづるナックル です。ゆうづるナックルは取付高さがちょうど良さげです。
ということで、トワ釜と連結してみると‥‥、なーるほど、こういうことだったんですね。
ところがですね、ゆうづるナックルはけっこうなロングシャンクなんですよ。まあ20系の顔形状の関係で、これでないと首を振れないんですね。
かもめナックルでは妻面下部に干渉して、ほとんど首を振ることができません。
ところが、ゆうづるナックル はロングシャンクすぎて、見る角度によっては かもめナックル の方がかっこよくリアルに見えます。
さて、どちらを選ぶべきか。
いろいろ悩んだ結果、当面は かもめナックル で並鉄することにしました。元空気ダメ管コックに色差しをして完成です。
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20系 寝台特急 日本海 (カプラー ジャンパ編)
KATO製 10-1352 20系 寝台特急「日本海」7両基本セット のカプラーとジャンパをボディーマウント式に整備します。
この車両セットは今時めずらしく、台車マウントのアーノルドカプラーなんです。
パーツは、5085-5C3 カプラーセット(カニ21ゆうづる)を使います。
右側に、ブレーキ管と元空気ダメ管、左側は、解放テコと、たぶん電磁ブレーキ用ジャンパが再現されてます。
分解するとこんな感じです。KATO のごく標準的なボディーマウント構造です。
アーノルドカプラーの代わりに、Z01-0224 EF66前期形 ナックルカプラー が使えそうです。
カプラー本体は2ピースになっています。
組み替えてみるとこんな感じ。上部取り付け面の突起物は、全て平らに仕上げておきます。
ナハネフ20 用は、乗務員用ステップが不要なので切り落としておきます。
車両にあてがってみると、カプラーが首を振った時に妻面の裾と干渉してしまいました。
そこで、カプラーを少し削り落として・・・・。 これでOKです。十分首を振ることができます。
車両へは両面テープで固定します。両面テープでもけん引力に問題はありませんが、心配な方は接着剤で固定してください。
カニ21 部品取付面は少しこう配(傾斜)がついているので、両面テープを部分的に重ね張りして水平に取付くようにしました。
台車マウントのカプラーは、躊躇なく切ってしまいます。
完成です・・・・、 あれっ??
カプラーの位置が何となく低い???
試しに、KATO のトワ釜と連結させてみましょう。 おっと、これは??
さあどうしたものか。 これは今後の課題にするとして、今回は一旦これで終わることにします。
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20系 寝台特急 日本海 (シール ステッカー編)
しばらくの間押し入れで眠っていた、KATO製 10-1352 20系 寝台特急「日本海」7両基本セット と、10-1353 20系 寝台特急 ナハネ20 6両増結セット の入線整備を始めます。
KATO のこの車両セット、側面表示幕が全て白っペタです。よって、先ずはシール貼りから整備を始めます。
使ったシールは、ジオマトリックスさんの、J8608 20系客車 -大阪- です。私は失敗することを恐れて、いつも1枚余分に購入します。どのメーカーさんもそうですけど、1回でも失敗すると数が足らなくなってしまって、とても困るんで、保険をかけておきます。
さすが ジオマトリックスさん、解像度が高いです。
号車番号幕
種別幕
愛称幕
行先方向幕
等級表示
1号車の完成です。やはり、有ると無いとでは全く違いますね。
1両あたり片側 6枚×2 で12枚、カニ21を除いて12両分、けっこうやり甲斐がありました。
ところで、日本海13両編成中、B寝台は10両で編成されますが、このシールには、”B寝台” の表記が 12枚しか印刷されていませんでした。つまり車両6両分ということになり、4両分不足してしまいます。今回は白地に青文字を使いましたが、青地に白文字も同様です。保険で買っておいた予備の1枚が役に立ってなによりです。
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シール ステッカーの貼り方はこちら。
Nゲージ、シール ステッカー 貼り方講座 その2
Nゲージ シール ステッカー 貼り方講座の続きです。
今回は、シール ステッカーの剥がし方をご紹介します。
ステッカーの貼付けって意外と時間がかかって、そのうち集中力が切れてきて、気づいたら貼る向きが違ったとか、貼り付ける場所を間違えたりすることがよくあります。そういう時は焦らずに丁寧に剥がしましょう。間違っても、先の尖ったものでほじくったりしてはいけません。必ず車両を傷つけます。(経験者は語る)
それでは本題に。
この写真、行先方向幕ですが、”大阪 - 青森” の向きが間違ってまして、正しくは車両の反対側ドアの上に貼るステッカーなのです。このステッカーを剥がしてみます。
準備するものは、セロテープと爪楊枝です。
先ずセロテープを貼り付けます。貼り付けるというよりも ”置く” 感じです。
貼り付ける方向は、ステッカーの長手方向に対して直角方向です。つまり、普通のステッカーは車両に対して横長ですので、セロテープは車両に対して縦方向に貼り付けます。
そして、剥がしたいステッカーの上を爪楊枝の先で擦ります。強く擦る必要はありません。ステッカーを貼り付ける時と同じ感覚で大丈夫です。
これからが大事なところ。セロテープを車両の屋根の方向から、ゆっくりと、なるべく鈍角に(←大事)剥がしてゆきます。つまり、車両の側面を上向きにして置いた状態で、セロテープを上方向か、なるべく屋根方向に引っ張りながら剥がすと、ステッカーが上手くくっついてきます。1回でうまく剥がれないときは、セロテープを新しいものに変えて2~3回繰り返すと、必ず剥がれます。
剥がれたステッカーは、一旦カッティングマットの上にセルテープごと貼り付けます。
ステッカーだけを残してセロテープだけを上手く剥がすには、セロテープをゆっくりと今度は鋭角に引っ張って、ステッカーに対して長手方向に剥がしていきます。
剥がしたステッカーを正しい場所に貼り付けて作業を完了しました。
※注意事項
ステッカーの種類によっては、印刷層のみが剥離してしまうものもあるかもしれません。 必ずステッカーの不要な部分で試してみてください。
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Nゲージ、シール ステッカー 貼り方講座
当鉄道では、さまざまな行先方向幕、号車番号札、種別サボ、区名札など、ステッカーやシール等を購入して車両に貼り付けています。並鉄には無くてはならないアイテムです。
今回はステッカーやシール等の車両への貼り方をご紹介します。
それでは、KATOの20系特急日本海に、ジオマトリックスの『J8608 20系客車 -大阪-』を張り付けてみましょう。
必要な道具はたったこれだけです。
まずは、カッティングマット。いろんなメーカーから出てますが、私はタミヤ製のA4サイズを使っています。左上に小さくカットした部分がありますが、これは後ほど説明します。
カッティングマットってすごいんですね。柔らかい樹脂の内側に硬い樹脂がサンドイッチになっていて、柔らかい樹脂の表面がカッターナイフで切られると、切り口がきれいに閉じるようにできてるんです。よく考えられてます。
左のオレンジ色は、『ブロワー』です。写真用のものですが、車両の表面のホコリを除去するのに使います。小さなホコリでもNゲージにとっては木の枝が飛んでるみたいなものですからね。
真ん中の上は、『スケール(直尺)』、シンワ製 品番14001 直尺ステン15cm です。
カッターナイフは、その辺で売っている普通のもので大丈夫です。シートからステッカーを切り出す時に使います。
その下はデザインナイフ、タミヤ製です。切り出したステッカーを整形する時に使います。
つまようじは、ステッカーを車両に貼り付ける時に使います。先端の細さがちょうど良くて、木製なのでステッカーにやさしいです。
ピンセットは先端の細い、口先が合っているのもを選んでください。握るときの反力はある程度弱い方が使いやすいです。私は ホーザン P-88 を使ってます。
右上は100円の老眼鏡です。私は裸眼視力0.1ですが、+3.5度の老眼鏡をかけた方が作業しやすいです。しかし、合わないメガネは眼の健康を害する恐れがありますので、みなさん自分に合った作業環境でお願いします。
その下のルーペは、ワイヤーホルダー付きルーペ 5X 10X セット、アマゾンで¥1780.- でした。私の場合、ルーペを裸眼に装着するととても掛け心地が悪いので、老眼鏡の上からルーペを重ねて使っています。そうすれば快適とは行きませんがそこそこ使えます。
あっ、それから写真には写ってませんが、ごみ吸着用の荷造り用クラフトテープも必需品です。
まずは、シートからの切り出しです。スケールを当ててカッターナイフで長方形に切り出します。写真をよーーく見てください。『A寝台』の周りの楕円形のグレーのHゴムが、スケールの側面に映り込んでいるのが解りますか? これって結構大事なんです。この映り込みでスケールの位置を細かく調整できるんです。
シンワのスケールには、つや消しの『直尺シルバー』という商品もありますが、これは側面もつや消しになっていて図柄が映り込んでくれません。側面が鏡面仕上げの『直尺ステン』をお勧めします。
スケールはいつも綺麗な状態で使いましょう。手垢で汚れているとシートの表面を傷めます。
スケールを当てての切り出しには、デザインナイフよりも普通のカッターナイフを使いやすいです。刃物の進路の直進性がカッターナイフのほうが優れているからです。デザインナイフは柄が鉛筆のように丸いので、油断するとすぐに在らぬ方向に曲がっていってしまいます。
写真では裏紙ごと切り抜いたように見えますが、実は透明の裏紙が残っているんです。裏紙は切れ落ちないように力加減してください。
それから、カッターナイフの刃はステッカーに直角に立てると、狙ったところに刃先が行きません。刃先の側面がスケールの側面と一致するように傾けます。
スケールの位置が決まったら、スケールをしっかりと押さえます。カッターを進める方向は少しスケール寄りを狙いますが、スケールがカッターに押されてずれないように注意が必要です。
長方形に4辺をカットしたら、裏紙を残してステッカーだけ持ち上げます。デザインナイフの先をちょっと深い目に刺して、そっと持ち上げます。図柄を傷つけないように細心の注意が必要です。
ここで、小さく切り抜いたカッティングマットの登場です。このステッカーは両端を丸く整形しないといけないので、クルクルと回しながらカットしたいですよね。それで、ステッカーを小さいカッティングマットに貼り付けて、手のひらで向きを変えながら作業できるようにしました。
丸く整形なんてことは出来ないので、45度面の角落としで妥協します。車両に貼り付けると肉眼ではそこそこ丸く見えるもんです。勇気のある方は30度60度カットに挑戦してみてください。きっと完璧に丸に見えると思います。
ステッカーを貼るときに、カッティングマットの目盛り線に対して45度傾けて貼り付けると、角をカットするときに角度を拾いやすいです。
ステッカーの糊を利用して一旦カッティングマットにしっかり貼り付けましょう。その方が作業しやすいです。
ステッカーを貼り付ける前に、カッティングマットの脂っ気とホコリを取っておきましょう。
さて、いよいよ角落としです。この時は、刃をカッティングマットにベタ当てするのでデザインナイフを使います。デザインナイフの刃はカッティングマットに垂直に当てましょう。
狙いを定めて息を止めて…… 。刃先の先端でステッカーを軽く押さえると、” プツン ” と音がして気持ちよく切れます。刃先を戻す時に右側にずらせながら持ち上げると、切りカスがデザインナイフに付いて上がってきます。
デザインナイフに付いた切りカスはクラフトテープに押し当てるときれいにクリーニングしてくれます。
あとはピンセットにつまみ直して所定の位置へ。
貼り付ける前にブロワーでホコリを吹き飛ばしてください。
つまようじの先で位置を微調整しながら、軽く万遍なく押さえて固定します。『軽く』ですよ。いくら木とは言え、度を過ぎるとステッカー表面を傷めます。
完成しました。とても良い感じです。
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485系 特急いしかり(室内灯編)
テープLED室内灯をを常点灯させるためにいろいろと試行錯誤しましたが、やっと基本仕様が決まったので、TOMIX の 485系1500番台に搭載しました。
床下配線用のリン青銅板は、T車用は同じ寸法でOKです。けっこう大雑把に作ってますが、問題ありません。
テープLEDユニットは各車両に合わせて、細かな調整が必要です。
先頭車 クハ481 の天井には、変なリブが出てて少し厄介です。削り取るのも大変なので、‥‥
テープLEDをカットして跨ぐことにしました。テープLEDの成せる業です。
M車 モハ484 のリン青銅板は、特殊な形状に加工が必要です。
テープLEDは微修正で大丈夫。
完成しました。良い感じです。
前照灯と尾灯は最初から常点灯仕様だったので手を加えてません。
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テープLED式室内灯の作り方はこちら。